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◆ 01:14日目/浅い眠り



■ 潜水艦UX - 男達の寝室 - ■


「どうする? 今日はここで寝かせちまうか?」

「そうだな。あゆちゃん、もう動けないみたいだし――」

 先程までの熱気が嘘のように引いた部屋の中。男達は、今しがた自分達が行った行為の後片付けをしながら言う。
 マットを繋げて作られた、即席の大きなベッド。散らばった数々の性具。精液と愛液で汚れたシーツ。
 それらは、今日の役目は終えた。
 だが明日も明後日も、またその次の日も、出番があるだろうことは間違いなかった。


「……はぁ、……はぁ……っ…………」

 あゆみは、男達が普段使っている二段ベッドの下段へと移されていた。

「……っ……」

 屈強な六人の男達を相手にした長時間の性行為。
 太いペニスやバイブを幾度となく受け入れさせられた幼い膣とアナル。
 二桁に及ぶ回数の絶頂、そして失神。
 今日の責めは格段に激しく、疲弊しきったあゆみは、もう身を起こす体力すら無くなっていた。


「……さすがにやり過ぎちまったかな?」

「なに、気にするこたぁ無えよ。若いんだし、一晩寝れば回復するさ」

 倒れ伏し、依然として不規則な荒い呼吸をしている少女を、男達は横目で見やる。

「じゃあ、ゆっくり休めよ。あゆちゃん――」

 うつぶせに倒れているあゆみにかけられるタオルケット。
 あゆみのいる一角だけ、明かりが落とされる。

「へへっ……、また明日な」

「おやすみー」

 自分達の精液を搾り取った少女に、男達は軽く声をかける。
 彼女のそばから離れて行く彼らの顔は、溜まった性欲を存分に吐き出した悦びに満ちていた。



   ◇



 乗員用の部屋は、四人部屋になっている。あゆみが与えられたような一人用の部屋を使っているのは、彼女の他には、艦長のアーサーと副長だけだった。
 ただ、最大乗員いっぱいまで乗り込んでいるわけではないため、四人用の部屋を三人で使っている所もあった。
 この部屋もその一つである。
 置いてある物も少なかったため、ここが本日のあゆみとの戯れの場所に選ばれていたのだった。

「部屋でやる方がゆっくり出来るけど……、匂いが残るなぁ」

「ああ。換気しねぇとキツイぜ」

「部屋で犯るのも、ちょっと考えもんだな」

 訪れた他の仲間が帰り、今この部屋に残っているのは、本来の住人三人とベッドに倒れているあゆみだけ。
 男達はけだるそうに伸びをしながら、空調を目一杯強くし、通路へのドアを開け放つ。

 ベッドの上のあゆみは、意識はあるものの起き上がる気力は無かった。
 先程より穏やかになった男達の話し声を耳で受け止めてはいたが、頭にその内容は入ってこない。

(……っ…………)

 疲れすぎて感情すらも希薄になっていた。

(……また…………)

(……また…………出された――――……)

 事後、身体は簡単に拭かれただけ。
 体内には汚らしい液体が残ったまま。

(また中に……、あんなに……いっぱい――――……)

 シャワーを浴びて、身体の内外に染みついた精液を綺麗に洗い流したかったが、あゆみの四肢は鉛のように重たくいうことを聞かない。
 せめて、こんな場所ではなく一人になれる自室で眠りたかったが、それすらも無理そうだった。




 拉致されてから、二週間。
 あゆみはもう長いこと、空を見ていなかった。
 捕らえられる際に港で撃たれた父親の安否は不明。
 外界の状況はまるで解らない。
 父や、父の仲間が助けに来てくれることを信じていたが、その期待も徐々に薄れてきている。

 初日から早々に始まった強姦は、二日目を除いて、毎日行われてきた。
 押さえつけられ、縛られ、好き勝手に身体を弄られる。
 膣の中で、腸の中で、口の中で、何度も何度も射精をされる。
 あゆみがどれだけ嫌だと言っても、男達は全く耳を貸さない。
 か弱い少女の抵抗など、鍛えられた肉体を持った男達の前では何の効果も無いに等しかった。

 最初は性交の意味も中出しの意味も知らなかったあゆみだったが、それも教えられた。
 つまり、され続けているのは子供を作る行為に他ならないということ。
 その事実は、あゆみの嫌悪感と精神的苦痛を激増させるものだった。

 膣に中出しされた場合どの程度の確率で妊娠してしまうのか、あゆみには分からない。
 男達から『膣内以外での射精なら妊娠はしない』と伝えられたが、それが本当のことなのかどうかも、あゆみには判断がつかない。

 実際には、あゆみの身体はまだ受精が可能な状態にはなっていなかった。
 けれど彼女はそのことを知らず、また男達も彼女の必死の抵抗を楽しむがために、その重要な事実は伝えていなかった。
 中途半端な性知識の教示のせいで、あゆみは『あの男達との赤ちゃんが出来てしまう』という強烈な恐怖だけを植え付けられてしまっていた。

 そして。
 男達から受ける一連の行為そのものだけが、あゆみを悩ませているわけではなかった。

 彼女自身の、内面のことだ。
 急激に変化していく自分の肉体の反応が、あゆみは信じられなかった。
 大嫌いな男達に肌を触られているというのに、身体が気持ち良さに打ち震える。大嫌いな男達に犯されているというのに、今まで味わったことのない強烈な快楽が体内を駆け巡る。男達にされる行為の中でそんな快感を得るなど、天地がひっくり返ってもあり得ないはずのもの。そんな官能は、絶対に認められなかった。

 なのに。
 それは、日に日に高まるばかり。

(……う……ぅ…………)

 あゆみにとっては、最初の頃の方がまだましだった。
 今はもう感じることの無くなった鮮烈な痛みはあったけれど、それに耐えているだけの時の方がましだった。
 両親も友達も誰も知り合いがいない場所で、こんなふうに異常な『成長』をさせられてしまっている。
 もし家に帰れたとしても、父や母の前でどんな顔をすればいいのか、あゆみには分からなかった。




「あゆちゃんと遊ぶための部屋、作りたいよな。いつもの倉庫片付けて、専用の部屋にしたほうが良くないかな?」

「ん……、それはさすがに艦長に怒られないか?」

「あゆちゃんが使ってる部屋でやんのが一番都合良いんだけどなぁ」

「まあな。でも、落ち着ける場所が全く無いってのも良くないだろうし――」

 部屋の中央ではまだ明かりが点き、男達の話し声があゆみの鼓膜を揺らす。
 あゆみは眠気に潰れそうな瞳を薄っすらと開けて、その光景を見た。

 ぼんやりと目に映るのは、電球の穏やかな橙色に滲む世界。急速に訪れつつある眠りと、すぐそばで感じる人の気配。
 それは、あゆみが好きな静かな夜のまどろみの一時に似ていた。

(……っ…………)

 だが、ここは自分の家ではない。
 そして目の前にいるのは、大好きな両親ではなく、彼女を苦しめ続ける男達。

(……おとー……さん……)

 再び閉じた瞳に、静かに滲む涙。

(……おかぁ……さ……ん…………)

 疲れ果てた身体を押し潰すように、睡魔が襲ってくる。
 あゆみはもうそれ以上思考を巡らせることは出来ず、深い眠りの底に落ちていった。





(次のシーンへ)